危険な学校
「行ってきますー!」

「行ってらっしゃい!気を付けてね」


時間通り家を出る。


桜の花びらはもう散ってしまっていた。


春・・終わっちゃったんだね。


時間は過ぎてるんだ――


そりゃそうだよね。

また今日って言う日が始まるんだもん。

時間はすぐ過ぎていくんだ・・。


なんか少しいつもじゃ考えないようなことを考えていると

前の方に見慣れた背中が見えた。


―ドキン

―ドキン・・


心臓がいきなり早くなる。


どうして・・??


翼を見ると可笑しくなる。


もう戻れない


この気持ちはどんどん進んでいく・・


私は平常心を保とうと必死に翼の後ろ姿を見ながら歩いた。

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