危険な学校
しばらくして真希が帰ってきた。


「どうだったぁ?」


ニコニコしながら聞いてくる真希に私は一応報告。


「えーメアド聞かれたの?やっぱ脈ありじゃない?やったじゃんー」


真希は素直に喜んでくれた。


「でもね?目が私のこと見てないんだよ?可笑しくない?」

「いやいやただ照れてるだけだって。恥ずかしくて見れないんだよ。安心しなって!」

「うん・・。」


真希には頷いたけど多分そうじゃないと思う。


あんまり気づきたくなかったけど翼の目―


冷たくて何か睨んでるって感じだった。


そんな目だったのに


“恥ずかしくて見れなかった”


そんなはずないでしょ?


でも真希には迷惑かけたくないから。

言わなかった。


怒らないでね?真希。
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