危険な学校
一通り先輩の部屋をみんなで片付けた。


一応借りたわけだしね。


「じゃまた頑張っていくぞぉぉー!!」

「おうーーッッ♪♪」


部屋で小さな円陣を組み拳を突き上げた。


「じゃ解散~~お前らさっさと帰れよッ」

「お疲れ様でしたぁ!!先輩さようなら~」



軽く挨拶をして先輩の部屋を後にした。


ドアを開けると生温い空気に包まれた。


部屋も熱気で凄かったけど外も結構暑い。


早く家に帰ろうーー。


「姫奈!家どこ?送るよ。」


そう言ってくれたのは―‥


「翼‥‥。」


翼だった。


「家どこ?」

「うーんと駅の近くだよ。」

「分かった。じゃ帰ろう。」


私が遠慮する時間を与えずにもう翼は歩き出してしまった。


もう……。


「待ってよ!!」


自然に笑顔になって少し走った。
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