危険な学校
私の1言がよほど傷ついたのか‥‥


翼はみるみるうちに笑顔から暗くなっていった。


「そ、そうだよな‥‥?そりゃそう‥だよな―‥‥。」


語尾の方はなんて言ってるのか分からないぐらい声が小さい。


なんか可愛い。


そっそれよりなんか私が行かない方向で話が終わっちゃうよ!!


「さっきのウソだよ?行くってば!!」


今度はさっきの逆でどんどん明るくなっていった。


「マジで!?もう行かないとか言わない?」

「うっうん‥。」

「じゃこれ俺のメアド。詳しいことはメールで決めよ。」


あ‥‥‥。


そう言って手渡されたメアドと番号の書かれたメモ。


ずっと聞きたかった翼のメアドが今私の手の中にある。


すっごい嬉しい―‥‥。


でも‥‥


「字‥‥読めないんだけど。」

「えぇ!?そこは頑張って読めよ!!しょうがないなー。姫奈ケータイ貸して?」


鞄から私のケータイを取り出して翼に渡す。


翼は赤外線で私にメアドを送ったみたい。
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