だけどやっぱり、好きでごめん
家族はその場に崩れ落ち、泣いている。





「ヤダ!お願い、死なないでって!健人先…健人っ!ぃや…」





あたしは必死に健人先輩を揺さぶる。





「もういいの、ミチルちゃん。いいよ」




お姉さんがあたしの腕をつかむ。




「だって…」




夢みたいにホワホワと浮いている感じがする。




現実を信じられなくて。




「だって、さっきまで、生きてたのに・・・」
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