だけどやっぱり、好きでごめん
学校に着いて、教室に入って。朝のHRが終わって。



就任式のため、廊下に並んだ。



後ろの女の子2人が喋っているのを盗み聞きした。



「あのさ、ミカ新しい先生見ちゃった~」



「え?どんな人」



「2人しか見てないんだけどね。1人がオッサン。ハゲ具合もかなりヤバめな感じ」



「えーもう1人は?」



「それがさぁ・・・超イケメンなの!!」



「イケメンって~?ミカの基準がわからんもん」



「ほんっとイケメン!どこから見てもイケメン。少しだけチャラいのがまたいいの!なんかドラマに出てきそうだし」



「マジか~?就任式チェックしとくわ」




松崎先生だ。



あたしはカーディガンの袖をギュッと握った。
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