だけどやっぱり、好きでごめん
「は?お前悪女」



「違う。確かにかっこいいし、一目ぼれだけど」



「本音が出た」



「ミチルはあなただとダメ。ミチルは泣き虫で弱いよ。あなたはミチルを守れない。あたしは友達として、ミチルが大好き。ミチルに1番に幸せになってほしい。ミチルの大好きな人と付き合ってほしい」




うっせーな、コイツ。頭、おかしいんじゃねぇの。



だけど



悪い気はしねー。



「いいよ!」



「え?」


「付き合ってあげてもいいよ!って言ってんの!」




そのあとの、コイツの笑顔がすごく可愛かったのは



俺だけの秘密。
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