だけどやっぱり、好きでごめん


朝、目が覚めた。時計に目をやる。




10時だった。土曜日。




エリカと約束していたのは確か、12時で。




まだ余裕があるから、俺はゆっくりと歯を磨いた。





頭の中から、高崎の笑顔が消えない。




こびりついて離れない。




同じようにゆっくりと服に着替える。




それからギターを手にとって、俺には似合わないラブソングを弾き始めた。
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