だけどやっぱり、好きでごめん


7時になり、駅前に向かった。





「翔太!」





白いコートを着たエリカは、笑顔で走ってきた。





「エリカ」




俺は小さな声でエリカの名前を呼ぶ。




「わっ!」



エリカがつまずいた。



「あぶねー」



俺は笑いながら、エリカの体勢を戻そうとした。




「ねぇ、どうして今日7時になったの?仕事?」




「・・・大事な話がある」





「・・・大事な話?」





エリカのキョトンとした顔と、高崎の顔が一瞬だけリンクした。
< 213 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop