だけどやっぱり、好きでごめん
そしてすぐに、コンコンとドアがノックされた。


注文通りだ。



男が入ってきた。手に、大きなケーキとシャンパン、それに花束を抱えて。




「な、何!?あたし、誕生日??」




エリカは見るからに動揺している。



男が出て行った。俺は苦笑する。



「まだわかんねーの?」



「わかんないよ!誕生日でもないし・・・」




俺はエリカの細い腕を引っ張った。



「キャッ」



強引に唇が重なった。



「翔太・・・どうしたの?」



エリカが俺を見つめている。




俺はエリカを思いっきり抱きしめた。




そしてポケットから、小さな箱を取り出してみせる。





「エリカ、俺と結婚して下さい」
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