だけどやっぱり、好きでごめん
「ばれたらしゃーねーな」




先生は笑って言う。



「先生は結婚することになりました」




それと同時にクラス中から明るい声。




ただあたしだけが茫然としていた。



美咲ちゃんの視線を感じる。



「おい、高崎」




隣の席の男子に話しかけられた。



「本、おとしたよ」



「あぁ・・・ありがとう」



分厚い文庫本を受け取る。
< 218 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop