だけどやっぱり、好きでごめん
「ミチルー・・・気にしないようにね」




美咲ちゃんが小さな声で言った。




「ううん、気にはしてない・・・だけど」




だけど、だけどね?松崎先生、一回もあたしと目をあわせてくれないんだ。




今まで悲しいことっていうのは




大好きだった人が死ぬとか、




すごく泣けるドラマだとか小説とか、



そういうものだと思っていたけど・・・



美咲ちゃん。



好きな人に嫌われるって、すっごく悲しいことみたいだね。
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