だけどやっぱり、好きでごめん
こんなところで泣いたりしたくない。
あたしは松崎先生に黙って、お店を出た。
といっても、迷子になったら困るから1人でお店の前に立つ。
「ありがとうございました~♪」
店員さんの声がする。松崎先生、何買ったのかな。
「高崎~」
松崎先生が走り寄ってきた。
「なんですか」真顔で振り向く。
先生はあたしが不機嫌なのにも気づいていない様子で紙袋を見せる。
「なんか女ってすごいよな」
「は?」
「俺なんてすすめられたら断れねえもん。こんなに買っちゃった」
そういって出したのはピンク色の財布。
「奥さんにですか」
「そ。あいつ、こういうの好きだからね」
あいつ、とかそんなこと言わないでほしい…
「で、これはお前に」
あたしは松崎先生に黙って、お店を出た。
といっても、迷子になったら困るから1人でお店の前に立つ。
「ありがとうございました~♪」
店員さんの声がする。松崎先生、何買ったのかな。
「高崎~」
松崎先生が走り寄ってきた。
「なんですか」真顔で振り向く。
先生はあたしが不機嫌なのにも気づいていない様子で紙袋を見せる。
「なんか女ってすごいよな」
「は?」
「俺なんてすすめられたら断れねえもん。こんなに買っちゃった」
そういって出したのはピンク色の財布。
「奥さんにですか」
「そ。あいつ、こういうの好きだからね」
あいつ、とかそんなこと言わないでほしい…
「で、これはお前に」