だけどやっぱり、好きでごめん
「ごめん!そのまま保健室行く!」

 

あたしは走って玄関まで行った。後ろに美咲ちゃんをおいて。



あたしこそ・・・なんて最低なんだろう。



今日は、初めての松崎先生の授業だったのに。

 


・・・理科。

 


あたしは保健室の戸を開けた。



優しい保健室の、富永先生がいた。



黒ぶち眼鏡をかけて、50代くらい?



「頭痛いんで・・・休ませてください」



「いいわよ~。勝手に休んで。ちょっと出かけてくるから。1時間くらい大丈夫ね?先生には知らせとくから。担任・・・誰?」



・・・先生に・・・知らせるよね。当たり前か。



「松崎・・・先生です」



「わかったわ。じゃあ」



富永先生は保健室を出て行った。



あたしはベッドの中にもぐりこんだ。
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