だけどやっぱり、好きでごめん
「付き合いません!!!」


「・・・なんで?」


「・・・彼氏がっ!できたから!」

 
息がゼーハーと出た。


「そっかぁ、残念。だってさ、明日香」

 

お姉ちゃんの彼氏がにこっと笑った。

 

お姉ちゃんが部屋に入ってきた。



「ど、どういうこと?」



「ごめんね、ミチル。ミチルの携帯が開いてて、内容が彼氏できたっぽいから。ちょっと協力してもらっちゃって」



「なんで?!あたしに聞けばよかったのに!」



「だって絶対言わないでしょ」


「でもどうして?どうしてそんなに彼氏が気になるの?」



 あたしは興味しんしんに聞いた。


「・・・まさか、わかんないの?」

 
「?うん」



「お母さんだよ」
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