だけどやっぱり、好きでごめん
「初めてシンジをお母さんに紹介したとき、お母さん、シンジに言ったの。あなた、魚はさばける?って」



「えーーーーっ!」

 

魚なんてあたしもさばけない。


「俺、超困ったもん!」

 

見た目と違って喋り方がカワイイシンジさん。


「ねーっ。シンジ、汗ダラダラだったもんね」



「・・・それで・・・?」



「シンジ、頑張ってさばいたんだよね。そしたら合格、って」

 

お姉ちゃんがニコッと笑った。



「はい、できたよ」

 

喋りながらもしっかりと、ハチマキは縫っていたお姉ちゃん。



「あ、ありがとう!」

 


お姉ちゃんとシンジさんがラブラブモードになったから、あたしは急いで立ち去った。
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