だけどやっぱり、好きでごめん
一瞬、高崎ミチルの顔が曇った。



「そう・・・ですか」



「あれ、マズかった?」



「いえ、別に・・・」




やっぱりなんか暗いから話題を変えることにした。



「あれ、今日って朝練?」



「はい。そうですよ。生徒会長は?」



・・・彼氏なのに。



「ないよ。ちょっと早起きした。それよりさ、生徒会長って呼ぶのやめない?」



「・・・え?」



「俺にだってちゃんと名前あるし。知ってるでしょ?」



「角田・・・健人・・・」

 

高崎ミチルの顔は真っ赤だ。



「ハハッ、なんでフルネーム(笑)」

 


思わず笑ってしまった。
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