だけどやっぱり、好きでごめん
健人先輩が教室から出てきた。


「ミチル・・・」

 

めっちゃ嬉しそうにしてるのが伝わってくる。
 
 

あたしまで嬉しくなる。



「健人先輩、帰れますか?」



「うん、って言いたいところなんだけど・・・俺の部活、知ってるよね?」

 

健人先輩はニコッと笑う。



「あぁぁぁぁぁぁ」

 

サッカー部だった・・・。



 


そうなんだよね。部活忘れてるとか彼女失格でしょ・・・。

 


普通、タオルとか醤油漬けレモンとか・・・



あれ?醤油・・・?みりん?しょうが?わさびは違うか・・・



「もしも~し」

 

目の前で手を振られる。



「ハッ」



「今、どっかいってたでしょ」




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