だけどやっぱり、好きでごめん
「松崎先生に話しかけられたからぁ?」



「・・・はぁ~?」

 


どういう思考回路してんだ、美咲ちゃん。



「話しかけられて、あ!あたし髪、ボサボサだったかもぉ、とか思ったんでしょ」




「違うって~」

 


まさか。




松崎先生なんて、もう全然興味ないってば。



そう思いながら、またリップを塗りなおす。



ムワッと香ってくるストロベリーのリップ。



「2年生、男女混合騎馬戦、始まります!」

 


アナウンスが入った。




健人先輩!




あたし、絶対下の人を好きになったりしないからねッッ?!
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