だけどやっぱり、好きでごめん
「いいんですか。教師がこんなことをして」

 


冷たい視線をしながら言う。



「あ、そっか!俺教師だもんな~(笑)」

 


なんて答える顔が・・・かわいいと思った。




「それで・・・急いでたんじゃんないですか?」



「うわーーーーーー!!!」

 


・・・忘れてた・・・のかな。




「次のバス35分!?完璧遅刻だよ」

 



・・・乗るバス一緒だし。初めての日に遅刻とか。




「プッ・・・アハハッ」



あたしは手を口に当てて笑った。




「やっと笑ったな」男の人が言った。



「お前、1回も笑わないからさ。この前、助けたとき思ったんだ。この子の笑った顔が

見てみたいな、って」




・・・心臓がドクンと高鳴った(気がする)。

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