夏とサイダーと500円玉【短編】
銀色と金色/Yの決意
長かった法事が終わって、開放感を味わいながら坂道を下る。
陽は高く、容赦なく照りつけてくる。
汗がだらだらと垂れてYシャツの襟元にシミを作っていく。
ミンミンとセミが賑やかに鳴いている。
「あっついねー」
セーラー服をパタパタさせながら隣を歩くのは5つ年下の従姉妹、夏乃。
「そうだな」
彼女は小さい時からずっと俺にくっついてきていて、今では多分両親よりも会ったり連絡している頻度は高い。
最も気心の知れた親戚だった。
陽は高く、容赦なく照りつけてくる。
汗がだらだらと垂れてYシャツの襟元にシミを作っていく。
ミンミンとセミが賑やかに鳴いている。
「あっついねー」
セーラー服をパタパタさせながら隣を歩くのは5つ年下の従姉妹、夏乃。
「そうだな」
彼女は小さい時からずっと俺にくっついてきていて、今では多分両親よりも会ったり連絡している頻度は高い。
最も気心の知れた親戚だった。