【完】キミはただの幼なじみ
「ごめん、行こ」
「うんっ」
ホント、舞は可愛い。
男に色目なんか、使うから・・・
いつも大変なことになるんだよ。
「・・・間に合うかな」
「サボる?」
って、何言ってんだ俺。
「・・・いいよ」
ま、舞?
「よし、じゃあどこ行く?」
「うーん・・・。あ、私ん家来る?」
舞の家・・・・!?
「親は?」
「ほら、旅行。8時に家出るって行ってたから」
は、早っ!!
「分かった」
ガチャ
実際、俺ん家と舞の家は斜め。
「お邪魔しまーす」
「どーぞ」
・・・あ。
「これって、舞の靴?」
可愛い、サンダル。
でも舞が履きそうではないけど・・・
「うぅん。駿の"彼女"の」
「駿の彼女?」
駿にまで彼女居るのに・・・
――俺は。
「上がっていいの?」
「いーんじゃない?」
本当にいいのか。
「しゅーん!!」
「何?・・・あ!」