【完】キミはただの幼なじみ
「よっ、駿」
「空にぃじゃん」
駿は俺を空にぃって呼ぶ。
まぁ、昔から・・・
「彼女居んのか?」
「居るよ」
「見せて」
「嫌だねー」
何だと・・・
見せてくれたって・・・
「空、駿の彼女を見て驚かないでよ」
・・・驚く?
そんなにすげぇ子なの?
「って、舞は見たことあんのか?」
「そりゃあね・・・駿?」
「・・・あぁ」
何だこの姉弟。
教えろよ・・・。
「どんな子?」
「可愛い」
「今どこに居んの?」
「俺の部屋」
・・・駿の部屋
って、こんな朝っぱらから・・・!!
「ねぇ、駿。まだ?」
「うゎ、ちょっ」
ん?
この声は・・・
「・・・咲希!?」
「ゲッ・・・お兄ちゃん」
駿の彼女=妹
そういうことか。