「千夏、ごめん。俺…。」
「蓮、あたしは大丈夫だよ?あたしが悪かったの。だから、謝んないで?」
蓮に誤られると決まってこう返事をしてしまっていた。


翌朝、蓮は仕事に出掛けて行った。すると、安心したのか、中のものを全部吐いてしまっていた。
「はぁ…。あたし、どうしたんだろ?」
顔を上げるとそこには、鏡に映った自分がいた。その姿はやつれて、頬はこけて、手や顔には痣がたくさんあって、一部腫れている部分もあった。これは、あたし?あたし、病気かな?こんなに、やつれて。でも、そんな事言ったら、蓮心配しちゃうよね?黙ってなくちゃ。そんな風になっていた。
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