ホントは嬉しいのに、嬉しくなんかなくて、なぜか、虚しくてあたしは涙をながした。
「何?嬉しかった?なぁ。千夏、お前これ飲みな。」
「何これ?」
「身体をきれいにする薬♪」
「ふーん。ありがと♪」
蓮に手渡された薬をあたしは水で飲み込んだ。すると、なんだか、眠くなってあたしはそのまま気を失った。ただ、薄れていく意識で蓮が
「今日から、俺だけのもの。」
そう言っていたのを覚えている。
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