「…お母さんを離して…!!」
「千夏、来たのか。帰るぞ。」

腕を引っ張られてあたしは無理やり、彼の車に乗った。車は発進して、徐々に家から離れていった。
キキーっ…!!

ブレーキを踏んで、車を急に止めると、蓮はあたしに目隠しをして、手錠を足と手にそして、お腹周りと座席を鎖で繋いだ。

「おい。俺から逃げるとか何してんだよ!?お前な。今日からは逃げられないからな。」

ボコッ…!!

「ウッ…!!」

お腹を力一杯に殴られてあたしは吐き気がした。
それから、車はまた、発進した。あたしはどこをどう走っているのか分からずに恐怖に怯えていた。
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