愛

「早く、入れよ!?」

飯は無くていいだろ？そう付け加えられて、目の前に大きなピザが広げられて、蓮はそれを１人で食べていた。

「おいっ!!また、逃げんのか!?」
「いえ。逃げません。」
「何、答えてんだよ!?」

答えると、殴られて、あたしは、意識を失った。

目の前に花畑が広がっていた。あたしは天国に来たのかと思った。まぶしい光があたしを包み込んだから、あたしは目を閉じて、また、目を開いた。

そこには…花畑は無くて、殺風景な壁があった。

あのまま死ねれば良かった。もう、生きたく無いよ…。

本気でそう思って、あたしは鎖の部分を手首にこすり付けて、リスカもどきをした。でも…。血は出なくて、死ぬなんて出来なかった。