そして、その日はたっぷり、イジメられた。
根性焼きに殴る蹴る。最後は水風呂に押し込められた。
死にそうになってようやく、出さしてもらえた。
ようやく、蓮が帰ってきて、安心した時だった。

「ねぇ。千夏、逃げられないように、手切ろうよ?」
「え…?」

ウィーン

チェーンソーの音がして、チェーンソーを持ちながら蓮はあたしに近づいてきた。

「イヤー!!誰かっ!!キャー!!いや。いやっ!!助けて…!!」

我を失ったあたしは、大声で叫んだ。
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