「千夏、早く。」
「い、いやっ!!助けて!?いやっ!!誰かーーっ!!」

容赦なく近づいてくる蓮にあたしは後ずさりをする。
この時は香奈のおかげで、鎖は外されていて、自由に動く事が出来た。

でも…

近づいてくる蓮に恐怖を感じて、あたしは足が動かなくなってきていた。

「い、やだっ!!香奈っ!!お願い!!助けて!?ねぇっ!!」

近くにいた香奈にあたしは助けを求めていた。

「…千夏、こっち!!早く!!」

何かを考えていた香奈はあたしの手を取って、玄関に走っていた。

「香奈…。」
「千夏、今から、警察行くよ!!このままだったら、千夏が死んじゃう。ごめんねっ?」
「ううん。ありがと…。」

あたしは、香奈の車に乗って、警察に向かった。
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