俺だけの可愛い子犬
〈517〉
よし、ここだな。
コンコン
ガチャ
紫音がドアを開けてくれた。
「先生に見つかんなかった?」
「見つかったけど、山下だった
から大丈夫だった。」
「へー。ホントに山下先生は
大丈夫なんだね。」
部屋に入ると、俺らの部屋と
大して変わらなかった。
「奏人君、もう寝る?」
「どっちでもいいよ‥?」
「あたしは、寝ようかな‥
あ、あたし右側に寝るから、
奏人君は左側のベッド使って?」
「分かった‥」