俺だけの可愛い子犬
「あーっ!!舜夜!!」
学校の少し手前で大きな声。
「こんな可愛い子連れて‥
もう浮気?!」
ズンズンこっちに向かって歩いてくる。
「はぁ?」
「うわ、この子めちゃめちゃ
可愛いじゃない!!
負けたわ〜‥」
勝手に話進めてるし‥
「あー可愛い♪」
紫音に抱きつき始めた。
「あ‥あの?」
ほら、紫音が戸惑ってんじゃんか‥
「由実‥困ってるから‥」
舜夜が紫音から引き離し、
説明した。
「それにこの子は、友達って
言うか‥」
俺の方をチラッと見て、
紫音に聞こえるか聞こえないか
くらいの声で、
「未来の奏人の彼女?だから」
と言った。
「え、ホントに〜??」