俺だけの可愛い子犬


早く、教室に行かなきゃ‥

ガラガラ

運良く、自習だった。

「紫音‥大丈夫か?」

奏人君に聞かれて、
本当の事を言いそうになった。

でも、あの子達に言われた
事を思い出した。

『誰かに言ったら、次に
傷つくのは誰かしらね?』

言えない‥
「大丈夫だよ?」

「そうか?」

あたしが奏人君から、
離れればいいんだ‥

授業が終わり、

「紫音ー一緒に帰らねぇ?」

奏人君に誘われた。

「ごめん‥今日はちょっと‥」

なるべく、離れなきゃ‥


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