俺だけの可愛い子犬


「うわ、ほこりっぽー。」

どこかで聞いたような声‥

「え‥?紫音ちゃん?!」

誰‥?
「由実‥さん?」

「こんな所で、何やってんの?!
‥とりあえず、保健室‥」

由実さんにされるがままに、
保健室のベッドに寝かされた。

「紫音ちゃん‥何があったの?」

「‥言えません‥」

「もしかして紫音ちゃん、
奏人のファンにでも‥
いじめられてる?」

「なんで‥」
分かるんだろう‥

「やっぱり‥そうなの?」

小さく頷いた。

「じゃあ、奏人に言えば‥」

それはダメ。

「奏人君には‥言わないで下さい‥」

「でも‥」

「お願いします。」

「今は言わないわ。
ひどくなったら、言うから‥」

「ありがとうございます‥」


< 123 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop