俺だけの可愛い子犬
「うわ、ほこりっぽー。」
どこかで聞いたような声‥
「え‥?紫音ちゃん?!」
誰‥?
「由実‥さん?」
「こんな所で、何やってんの?!
‥とりあえず、保健室‥」
由実さんにされるがままに、
保健室のベッドに寝かされた。
「紫音ちゃん‥何があったの?」
「‥言えません‥」
「もしかして紫音ちゃん、
奏人のファンにでも‥
いじめられてる?」
「なんで‥」
分かるんだろう‥
「やっぱり‥そうなの?」
小さく頷いた。
「じゃあ、奏人に言えば‥」
それはダメ。
「奏人君には‥言わないで下さい‥」
「でも‥」
「お願いします。」
「今は言わないわ。
ひどくなったら、言うから‥」
「ありがとうございます‥」