俺だけの可愛い子犬
次の日の朝。
靴箱を開けると、1枚の紙。
いつもの事だから、驚かないけど‥
〈昼休み、プール裏。〉
プール‥?
今日は違う場所なんだ‥
傷つくのは変わらないんだから、
場所なんてどこでもいいのに‥
「紫音!!」
昼休みにプール裏に行こうと
すると、奏人君に引き止められた。
「どこ行くんだ?」
「ごめん‥」
何も言えないよ‥
「紫音っ!!」
奏人君の呼ぶ声がしたけど、
走って逃げた。