俺だけの可愛い子犬
「紫音ちゃんには、言わないで
って言われてたんだけど‥
紫音ちゃん‥いじめられてるらしいのよ‥」
いじめ‥?
「誰に?!」
「多分、奏人のファン‥」
俺のファン?
「なんだよ、それ‥」
「多分、奏人の近くにいる
紫音ちゃんが許せなかったのよ‥
紫音ちゃんは、誰も傷つけたく
ないからって黙ってたの。
‥自分は傷ついて‥」
「でも‥」
どこにも傷なんて‥
「肩とか、背中。
服に隠れているような部分
だけに傷があったわ。」
紫音‥
「どこにいるんだよ?!」
「前に見たのは、体育館倉庫‥」
俺たち3人は走った。