俺だけの可愛い子犬
プールについても、水音がしない。
いない‥のか?
「奏人、あれ!!」
半分泣きかけている由南が
指差した所には‥
紫音と同じ髪色の頭。
「紫音!!」
プールに飛び込んで抱き上げた。
‥反応がない。
「紫音!!起きてよぉ‥」
由南は泣きながら、名前を
呼んでいる。
「奏人、保健室に。」
輝が、由南をなだめながら言った。
保健室に行き、俺も濡れていたので
タオルをもらい
紫音をベッドに寝かせると、
ただ、気を失ってるだけだと
分かった。
「もう少し遅かったら危なかったわ‥
よかったわね?」
と言われた。