俺だけの可愛い子犬
ガラガラ
俺らが保健室の扉を開けると、
「「どうだった?!」」
由南と由実。
さすが、姉妹。
「大丈夫。紫音だけじゃなくて、
俺の周りの奴傷つけたら、プールにでも沈めるからって言っといたし。」
「よかった〜」
「紫音は?」
「熱が出てきちゃって‥寝てる。」
「熱?」
「プールで濡れたからさ。」
「あぁ‥高いの?」
「8度だから、少し落ち着いてから
帰った方がいいって。」
「そうか‥」
確かに‥顔、赤い。
「奏人、紫音についてるでしょ?」
「落ち着いてから、送ってく。」
「じゃあ、あたしたちは帰るね?
紫音も起きたとき、奏人がいた方がいいでしょ‥」
「奏人の事、頼りにしてるみたい
だから‥守ってあげて?」
「分かった‥」