俺だけの可愛い子犬


「紫音、おぶってく‥」

「いいよ!!重いし‥」

「いいから‥ほら。」

紫音に背を向けると、

「じゃあ、ごめんね‥」

と乗ってくれた。

フワッ

全然重くないし‥
むしろ、軽すぎる。

「紫音、キツくない?」

「うん。温かくて‥落ち着く。
奏人君は?重いでしょ?」

「全然軽いから。‥行くか?」

「お願いします‥」


「紫音、家に誰かいる?」

「多分‥弟だけ‥」

「親は?」

「2人は‥旅行好きで、
今も旅行。」

「そうか‥弟はいくつ?」

「中3‥」

「へー‥来年、同じ高校に来んの?」

「そうだね‥頭良いし。」

「紫音に似てんだな?」

「そんなことないよ〜」


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