俺だけの可愛い子犬
「うん‥」
そんな寂しそうに言うなよ‥
「じゃあな?」
「待って‥」
「ん?」
振り向くと、いきなり
抱きついてきた紫音。
「紫音?」
「1人になると‥怖いから‥
少しだけ、こうさせて?
奏人君の腕の中‥安心するの‥」
「分かった‥いいよ。」
俺も、小さい紫音を抱きしめた。
「‥もう行かなきゃね?
ありがとう♪」
笑顔を見せてくれた紫音の頭を
ポンポンとして、
「学校終わったら、また来るから。」
「いってらっしゃい。」
バタン
「奏人さん!!」
「うわっ?!」
部屋を出ると、いきなり名前を
呼ばれた。