俺だけの可愛い子犬
あっという間に夏祭り当日。
珍しく、お母さんも
お父さんも家にいて‥
お母さんに浴衣を着せてもらった。
「ん〜‥さすが、私の娘!!
可愛いわ〜♪」
「そんな事ないってば!!」
「やだ〜紫音ってば可愛いんだから!!」
ピンポーン
「誰かしら〜♪」
お母さんってよく冗談
言うんだよね‥
「紫音、お客様〜♪」
部屋に嬉しそうに入ってきた。
「え‥?」
時計を見ると、6時25分。
ヤバい‥迎えに来てくれるんだった。
「カッコいいお客様♪
もしかして‥カレ?」
「えぇ?違うよ?!」
「あら〜そうなの?」
何だか悲しげなお母さんと
下に降りるとやっぱり、
奏人君だった。