俺だけの可愛い子犬
そして、階段を降りてきた
紫音とお母さん。
うわっ‥
ヤバい‥可愛い‥
ちょっと見とれていると、
「そういえば、お名前は?」
「佐原‥奏人です。」
「奏人君ね♪」
そう言うと、紫音のお母さんは
俺の近くに寄ってきて、
耳元で言った。
「紫音の事、好きでしょ‥?」
「えぇ?!なっ‥」
「紫音、鈍感でごめんなさいね?」
それだけ言って、俺から離れて
ニコっと笑った。
紫音のお母さん‥鋭い‥
紫音の天然はどっから来てんだ?
「お母さん、何話してんのー?」
「紫音には内緒よ?
ほら、もう行ったら?」
「もぅ。じゃあ‥奏人君行こうか?」
「あぁ‥」
「奏人君、紫音の事よろしくね?」
「は、はい‥」
「いってらっしゃ〜い♪」