俺だけの可愛い子犬
やたら、ニコニコして
手を振られた。
「奏人君、お母さんに言われた事
は気にしないで?
お母さん、人の事からかうの好きなの。」
「ふ、ふーん‥そうなんだ。」
めちゃめちゃ合ってたんだけど‥
「ねぇ、奏人君。」
「ん?‥どした?」
いきなり、立ち止まった紫音。
「浴衣‥どう?」
と思ったら、上目遣いで聞いてくる。
ダメダメ。
これは反則だから‥
「すっげぇ、似合ってるよ?」
「ホント?‥なら、良かったぁ」
安心した顔で歩き出す紫音。
あぁ‥可愛い。
何なんだよ‥ホントに。