俺だけの可愛い子犬


やたら、ニコニコして
手を振られた。

「奏人君、お母さんに言われた事
は気にしないで?
お母さん、人の事からかうの好きなの。」

「ふ、ふーん‥そうなんだ。」

めちゃめちゃ合ってたんだけど‥

「ねぇ、奏人君。」

「ん?‥どした?」

いきなり、立ち止まった紫音。

「浴衣‥どう?」

と思ったら、上目遣いで聞いてくる。

ダメダメ。
これは反則だから‥

「すっげぇ、似合ってるよ?」

「ホント?‥なら、良かったぁ」

安心した顔で歩き出す紫音。

あぁ‥可愛い。
何なんだよ‥ホントに。


< 158 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop