俺だけの可愛い子犬
予鈴のチャイムが鳴って、
やっと教室に戻った。
「紫音?!何か‥大丈夫?
てか、次調理実習!!遅れちゃうよ!!」
由南ちゃんに言われるままに、
支度をして調理室に向かった。
ぼーっとしてて、先生の話
聞いてなかった。
「紫音は、玉ねぎのみじん切りね。」
奏人君と由南ちゃんと輝君と
同じ班で楽しみだったハズなのに‥
何か‥もう無理。
無心で、玉ねぎのみじん切り。
ザクザク
「‥音?」
「‥紫音?」
「紫音?!」
「あ、何?」
由南ちゃんに呼ばれてんの
気づかなかった。
「何じゃなくて、指!!
切ってるじゃない!!」
「え?」
ホントだ‥
「保健室、行ってきな?」
「うん‥ゴメンね?」