ある夜、墓地でゾンビと出会った【短編】
2つの明かりが投げ出され、2つが遠ざかっていった。

「止まってください」

放り出された懐中電灯の前で彼に止まってもらう。

「ありがとうございます。これ、お礼にどうぞ」

2つのうち1つを拾って彼に手渡す。

すると彼は喜色を浮かべ、私に頭を下げる。

その表紙にうっかり首がぽろりと落ちたりはしないかと思ってしまった。
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