ある夜、墓地でゾンビと出会った【短編】
声がしたのだから頭があるのは当然なのだけれどもなぜか安心してしまったのは、最初に見たときに足があるのを確認していて頭のほうがなかったらどうしようと思っていたからかもしれない。

しかし相手の顔を見た瞬間、なんとなくやばいと思った。

なんせ、相手の顔にはどこぞのモグリの医師のような縫合跡が走っていたのだから。

「きゃああああああ!」

相手が全裸の男性だと思っていたときには出なかった悲鳴が今、出た。
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