ある夜、墓地でゾンビと出会った【短編】
立ち上がろうとすると右足首に痛みが走った。

それでも逃げないと。

「大丈夫ですか!?」

腕を掴まれて立ち上がらせられる。

「あ、ありがとうござ……」

なぜ墓地に人がいるのかとか、追いかけてきていた光が無くなっていることとかに気がつかず私は相手に礼を言おうとして凍りついた。

あの、縫合跡のある顔が私を見下ろしていた。
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