ある夜、墓地でゾンビと出会った【短編】
でも昔の日本では1円がとっても高かったらしいし、彼はそういう時代の人間だったのかもしれない。

人間だったかもしれないという根拠は彼の継ぎ接ぎだらけで少しぶよぶよとしている体。

人間ではない冷たさのそれは熱帯夜の中ではひんやりとしていて気持よかった。

感触は気持ち悪かったけれど。
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