そのプレゼント、プライスレス

昨日は私の誕生日で、その日付が今日に変わると、私の淡い期待は見事に打ち砕かれた。


記念すべき18歳の誕生日。


ほんとうに祝ってほしかった人に、祝ってもらえなかった。



学校の友達は、こんな風に祝ってくれて、嬉しいけど、それでもなんとなく満たされない。



4月に逢ったとき、覚えてね、って言ったのになぁ。


受験勉強に追われて、そんな余裕なんてなかった。

理由はそれにつきるんだろうけど。



――所詮、私なんかそんなものなの?


暗い考えがぐるぐるする。



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