彼女は店長
急にこの馴れ馴れしい男が好きになった。
(素直なんだ、バカなくらい。羨ましいよ…)
工事屋の”ナオミ”の品評を聞き流していると、店にいかにも学生っぽい女が入ってきた。
オレの視線に気がついた工事の男はまた何か笑いながら仕事に戻った。
学生っぽい女はオレに気がついき、会釈して近づいてきた。
タバコを吸いながら、なんでオレに近づいてくるのかと思った。
(あ、制服…今、店の中で”それっぽい格好”をしているのはオレだけか…)