彼女は店長

オレはそんな思いを振り払って店長に声をかける。

「店長?」

「…あ、バム…バムッチクン」

「今日はもう閉めてもいいかなと」

「そうね…この雨じゃね。そうして…」

オレは頷くと店長に背を向けた。

危なかった。

(…あの眼…あの指…もう一歩近かったら…)
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